フレックスガードの特徴
圧倒的な可視光応答力。
従来の可視光応答型光触媒の応答域を遥かに凌ぐ560nmを実現しています。(図1)
これは酸化チタンに金属を添加(ドープ)することにより、その金属のもつバンドギャップ(図2)
を利用して光の応答域を広げる技術が可能にします。
触媒反応が起こるためには価電子帯から伝導帯まで電子が移動しなくてはなりません。
そのために必要なエネルギーが酸化チタンだけでは3.2~3.0eV必要です。
光がもつエネルギーは波長によって決まり、波長が短い(紫外線領域)ほどエネルギーが高くなり、
波長が短い(紫外線領域)では触媒反応が起きますが、波長が長い(赤外線領域)では光がもつエネ
ルギーが弱いためバンドギャップを移動することが出来ません。
そこでバンドギャップの低い他の金属をドープすることにより、弱いエネルギーでも電子が移動する
ことが出来るようになり、可視光線領域の光にも応答する光触媒となります。
確実な密着力。
どんなに良質な光触媒でも、すぐに剥がれてしまうようではその効果は発揮できません。
フレックスガードは液剤のバインダー相当部を化学的に変化させることにより、反応後は基材と同化し、
強力に密着させる化学的密着方法と、基材の凸凹に引っ掛け物理的に密着させる物理的密着方法を駆使し、
確実に基材と密着させることで、光触媒の能力を最大限に引き出します。
密着構造
定着図
比類なき分解力。
フレックスガードにはウイルスや菌を分解する確かなメカニズムがあります。 一般的にウイルスや菌を分解するには、それらを構成する元素を抜いてしまえば物質として成り立たなくなり 死滅します。そのひとつに[OHラジカル]という活性酸素と接触させる方法があります。
光触媒には光があたることによりOHラジカルが発生し続ける特性がありますが、空気中に放出されるわけではないので、そのままでは効率がよくありません。フレックスガードはその効率を上げるために、マスクメロンの網のようにアパタイトを被覆した酸化チタンを採用しています。
アパタイトの強力な吸着性により安全で確実に空気中の菌やウイルスをキャッチして分解します。
アパタイト被覆の技術力。
アパタイトとは歯のエナメル質の95%、骨の65%を構成する物質です。
細菌やウィルスなどのタンパク質やアンモニアや窒素酸化物、アルデヒド類などの吸着能に優れ
それらを大量に吸着することができます。
そのため環境浄化材料として利用できますが、その吸着機能はいずれ飽和してしまうため定期的な
交換が必要となり、半永久的に吸着機能が続くわけではありません。
一方、光触媒は光を照射することで強い酸化力を生じるため、有害な有機化学物質や細菌、臭い
などを分解し炭酸ガスや水などに分解・除去することができます。
反面、樹脂や有機系の塗料や繊維などに粉末を混合すると機材やバインダーそのものを分解して、
変色させたりぼろぼろにしてしまうためそのままでは混合して応用できません。また、大気中に
浮遊したり水中の分散している有機物や細菌などをその表面に引き寄せたり多量に吸着しておく
ことはできないため、たまたま接触した物質しか分解できません。
さらには、最も重大な欠点として、光が当たらないとまったく機能しないことが挙げられます。
そこで、これらのアパタイトや二酸化チタン光触媒の欠点を補うため、アパタイトを酸化チタンの
表面にマスクメロンのようにコーティングすることで、アパタイトの特性である吸着力が大気中や
水中に漂っている有害物質・アンモニア・細菌などを吸着し、光触媒反応で分解します。
また、アパタイトが緩衝剤の役目を果たし、基材やバインダーを分解せずに効果を発揮します。
屋内外・昼夜問わず24時間365日効果を発揮する画期的なアパタイト被覆可視光応答型光触媒です。